『普通の人がいい』という言葉の正体 (前編)
”高望み”かどうかは決めつけられない

2025年01月23日

 

シリーズ:正体シリーズ
『普通の人がいい』という言葉の正体 (前編)
   ~”高望み”かどうかは決め付けられない~

※本篇は【前編】【中編】【後編】の
  3部構成になります


 

以前、『婚活女性が定義する「普通の男性」が物議』というニュースが話題になったことがありました。

そこで定義されていた普通の男性とは、見た目は俳優の「星野源さん」のようなイメージで、年収が「500万円以上」なのだそうです。

これに関してSNS上では炎上する勢いでさまざまな意見が投げかけられていました。

このニュースに関するコメントで目についたのが、

   「年収500万以上を求めることはそんなにダメなことなの?」

という女性側の意見。

男性から発信された「年収500万以上とか言っているから結婚できないんだよ」というコメントへの反発のように見受けられました。

 

お相手に理想の条件を求めることは決してダメなことではないと思います。

むしろ自由ですよね。

どんな理由があってその希望に至ったのかは他人には推し量れません。

当人が本気でそれを望み、どうしてもゆずれない理由があるのなら仕方がない、それはその通りです。

 

結婚相談所での会員様のご相談でも「これだけは譲れないんです!」という条件を挙げる方は、それなりにいらっしゃいます。

むしろ、そうした条件があるからこそ、結婚相談所を利用するメリットがあるケースも多いのです。

例えば、

 ・「どうしても相手の目は二重じゃないとイヤなんです」とか、

 ・「B型とは相性が最悪なので絶対避けたいです」とか・・・。

聞く人によっては「ばかばかしい」「そんなこだわり必要?」と思うかもしれませんね。

ですが、前述した通り、こだわる理由をまずは推し量ることが大切です。

過去に痛い目にあった、トラウマがある、両親がその条件以外認めてくれない、諸事情は、周囲の人たちからは、直接本人から見聞きしていないのならば理解することができません。

 

私が相談された時にお話ししたのは、「深い意味のない先入観だけで本来持てる選択肢を大幅に狭めてしまって「損する婚活」になっている可能性はないかをよく考えてくださいね」ということ。

”考える”=”出来るだけ深く”掘り下げてみましょう。

ただの思い込みに過ぎないのか、やはりゆずれない経緯や根拠があってのことなのか、見極めます。

 

そして、それが「本当に必要な強い希望なのだ」と見極められたのなら、私の場合、まずは尊重します。

 ・「この宗教の人とは親が反対するので絶対無理なんです」 

 ・「相手がB型だと分かると蕁麻疹が出てデートどころじゃなくて…」

実際に「必須の条件です」と、ご本人が見極められた実例です。

こういった理由だった場合、周りが無理強いしても上手くいくことはないでしょう。

尊重(受入れ?あきらめ?)するしかないと思います。

 

さて、仮に年収500万以上という条件も、本当に強固な希望であれば、否定する権利は

誰にもありませんね。

だからより深く考えて見極めてください。

どうしても500万以上ないとイヤだという、ただざっくり抽象的な理由ではなく、

 ・具体的な理由を語れることができるのか。

 ・妥協できるラインやそのための補足条件はないのか。

 ・年収条件を反故にするような、逆転要素は存在するのか。

 ・見た目や人柄は年収条件を超えることができるのか、etc

一緒に整理していきます。

例えば、星野源さんの「顔」がタイプな方であれば、雰囲気さえ星野源さん似であれば、もしかしたら「年収300万円台でもいいです!」という人もいるでしょう。

 

「理想的な条件」は、見極められた優先条件なのか、感情的に「なんとなくそうだったらいいな」的なものなのかによって、大きく意味合いが異なってきます。

一概に「高望み」かどうかを、安易に決めつけられないというわけです。

 

【中編へ続く】

 

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