2025年02月20日
※前のお話【新時代の婚活】『スロー婚活のすすめ』(前編) ~”婚期”とは?~ はこちらから
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【新時代の婚活】『スロー婚活のすすめ』(後編) |
出会って以降のフェーズであれば婚活はスローでも構わない。そこから慎重になることは悪いことではありません。前編ではこのようなお話をしました。
まして今は人生100年時代。40~50代で出会ってもまだ半分に過ぎません。
結婚というスタイルにこだわらず、共に暮らす最高のパートナー、身近に寄り添ってくれる良き共感(共存)者を見つける。その考え方で十分です。
一度離婚を経験された方であれば、尚更その点に共感するのではないでしょうか。
色々あったけどお互いの人生経験をふまえて尊重し合える関係性。婚姻という形にはこだわらずに、良いことも悪いことも二人で乗り越えていけるパートナーが傍らにいればいい。そんな存在は心強いし、自分の年齢関係なくいつでも出会いたい。
このような価値観を持った人は多いですし、今後も増えていくでしょう。
さて、それでは果たして「婚期」とはいつなのか。
ひと昔前であれば、年齢や身体的なことを理由にした「婚期」のイメージも存在しました
現代は違います。
晩婚化、非婚化、高齢出産、働き方や生活様式の変化、LGBTをふまえた多様な価値観の受容、すべてが様変わりしています。
広く定義できる「婚期」は無くなったといっても過言ではありません。
大切なのはまず出会うこと。多くの人が「結婚=ゴール」の価値観にとらわれなくなりましたが、それでもパートナーの存在、人との繋がりは求めているのです。
「出会う以前」のフェーズではスピードを意識しましょう。そのため、主体的に出会いを求め行動に移すことが何より大事。
「出会ってから相手を計る」フェーズはスローペースでも構いません。
主体的に出会いを求める行動の重要性を裏付けるデータがあります。
以下は2023年に経済産業省が公表した調査結果の一部抜粋です。
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「かつての日本においては、親戚や知人を通じたお見合いや上司や先輩等の世話焼きを通じた職場結婚といった、アナログマッチング機能が社会システムに組み込まれていたが、結婚における自由意志の尊重や企業のコンプライアンス意識の向上により、こうした存在は、現代においてほぼ見られなくなり、自由恋愛を経た結婚が一般化した」
「また、婚姻数が多かった1972年と2015年とを比較すると、お見合いと職場結婚を合算した婚姻数と婚姻総数のマイナス分はほぼ同等であり、婚姻数の減少は、お見合いと職場結婚が減ったことが大きな要因との指摘もある」
「結婚システムの変化を受けて、社会のマッチング機能は低下。結婚等の希望を叶えるためには、個人の行動が必要に。社会のマッチング機能を代替する手段として、個人の出会い・結婚をサポートするサービスの重要性は増している」
「結婚等の希望を叶えるため、個人の行動が必要になった中で、アンケート調査では、未婚者は既婚者よりも、恋愛相談できる人が少ない傾向や『婚活サービスの有効な活用
方法がわからない』など、個人に対する一定の相談・サポートの必要性が示唆されている」
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上記の調査報告が何を意味するか。
それは「個人が主体的に行動していかないと出会いは望めない。待っていても結婚できる時代は終わった。個人に対する安心かつ信頼できるサポートの重要性は高まり、整備され続けている」ということです。
若い世代を中心に市民権を得たマッチングアプリは利用にあたりまだまだ「信頼性や安心・安全面に対する懸念も存在」と報告書のなかでは言及されています。
その懸念を持つ層は年齢が上がるにつれ顕著です。
現在は国や自治体が民間と協同して婚活支援を実施しているのも、経済団体がアプリを活用した婚活事業を行うなど、地域課題や企業の福利厚生の観点からの取り組みが続々と始動しています。少子化対策の意味合いもさることながら、出会い方が分からない、かといってアプリを利用するのは不安という層が一定数存在し、そういった人々をサポートする必要性に迫られている背景もあります。
出会ってからはスロー婚活でいいのです。
ゆっくり二人の関係性に見合った形を築きあげていけばいいのです。
その点を焦る必要がないと思えたなら、少なからず安心しませんか。今はまだその対象に巡り合えていないのでしたら、いい意味で焦りましょう。
まずは自分から行動に移すこと。誰かと出会える場所、環境、方法は実は知らないだけでたくさんあるのです。次の記事ではその一例をご紹介する予定です。
まずは行動しましょう。
あなたをサポートする体制は、行政も民間も本腰を入れているのですから。
(完)
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