【 『婚活』という言葉の正体 】(後編)
「自然な出会い」ってなんですか?

2025年01月10日

一つ前のお話:#「自然な出会い」ってなんですか?(前編)

 

シリーズ  :正体シリーズ
タイトル  :『婚活』という言葉の正体(前編)
サブタイトル:「自然な出会い」ってなんですか?


そこで求められるようになったのが結婚に対する主体性です。

結婚を明確に意識し、自ら行動に移さないと「出会い」が生まれない。そしてそれこそが婚活です。
婚活という言葉が生まれる前に結婚できていた世代や、学生時代からの恋愛からそのまま結婚など、いわゆる自然だとされる出会いを経て結婚した人たちの一部は、結婚相談所やマッチングアプリでの出会いに疑問を持ち、「不自然な出会い」だと思うのかもしれません。言葉にされなくてもそう言われているような気がして新時代の出会い方を躊躇ってしまう人もいるのかもしれません。

ですが、それは幻想です。出会い方に自然も不自然もありません。
「出会う」という目的(結果)を達成できるのであれば、手段(過程)は関係ないと私は思います。

 過程や手段にとらわれすぎて、今できる婚活をできていない人は多い印象です。
実際、ご入会を検討されている方とお話しすると「職場や地元が一緒の人とは結婚したくない」という方が多数いらっしゃいました。
プライバシーを大事にする時代になり、会社や地域から監視・おせっかいされたくないという理由からです。
マッチングアプリがこれだけ台頭しているのも単なるお手軽なツールとして選ばれているだけでなく、自分のペースで誰にも知られることなく出会えることに価値が見いだされるようになったからです。

 働き方と同じように、出会い方も時代に合わせて多様化、複雑化しています。
終身雇用制度から転職が当たり前の時代になり、副業が解禁され、リモートワークが定着し、スキマ時間を活用したスポットワークが盛んになった現代。一昔前なら想像できなかった世界が現実になっています。

婚活の世界も同じです。
結婚するのが当たり前ではなくなったように、逆にいえば結婚したい人は婚活をするのがごく普通の時代になったのです。
結婚という形そのものに正解不正解の答えがないのと同じように、出会い方にも正解不正解はありません。出会い方にこだわる必要はないのです。出会い方は十人十色。
あなたに合った方法が必ずあります。選択肢は自分で思っているより多いと思います。

出会った後に二人が幸せな姿を見せていれば、過程を問う人はいません。それこそ”野暮”というものです。
繰り返しになりますが、出会いに自然も不自然もありません。
先入観を無くして、今まで踏み出したことのない出会いの扉を開けてみましょう。 

(完)
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